システム開発から新しいビジネスを創り続けるイージーコム株式会社

オフショア開発を成功させるための大事なポイント

まず、前提として、技術のあるエンジニア確保や品質確保は絶対条件になると思います。
ただし、この部分はオフショア開発であろうが国内開発であろうが普遍的な部分なため、今回、この技術部分とは異なる3つの大事なポイントを紹介させて頂きます。

ポイント1 :日本との商習慣・文化を理解した上でマネジメントする
「日本と違ってフィリピンはここがダメだ。日本ではこれが当たり前だ」など、商習慣や文化の違いに関する批評はよくお聞きしますが、大事なことは「その違いを理解した上で、どうマネジメントに落とし込んでいくか」という点です。
良い・悪いの評価を下すことに意味はなく、お互いに譲れない部分をマニュアルやルールに取り入れて具体化していく図太さが必要だと思います。
例えば、弊社では「朝は必ず遅刻せずに出社する」という日本の常識はフィリピンでも徹底しており、フィリピン流の言い訳を許すことなくルール化しています。
もう一方で、現場メンバーから上長に報連相する文化を根付かせることは難しい。そこで、日本流を強いるのでなく、上長からメンバーに報告を聞きにいくというマネジメントスタイルを基本として、フィリピン流に合わせています。
このようなスタイルを最初にルール化しておくだけで、マネジメント難易度や離職リスクなどがある程度は軽減されることを実体験で感じています。
ポイント2 :組織づくり・定着化
日本企業のオフショア開発は、組織づくりに苦労されているケースが少なくないように思います。
在員、現地エンジニア双方の定着が成功のカギになるといえます。現地エンジニアが定着しない・駐在の技術責任者がコロコロ変わってしまうなどの事態が発生すると、開発がスムーズに行われないのは明らかです。
そのために、まずは日本の本社から駐在員への十分な権限移譲ができるかどうか。
そして次のステップとして、どれだけ現地エンジニアを定着化させ、権限移譲しながら駐在者に頼らない組織を構築できるかがカギになります。
そのためには、徹底したコミュニケーション量が必要になりますし、業務面以外にも、特にフィリピンでは、従業員家族をも巻き込んでの年1回の社員旅行やクリスマスパーティーなどの充実も大事だと思います。
ポイント3 :短期的なメリットだけでなく、中長期の視点も持つ
日本人同士であっても、新しい人材を雇用し、新しいメンバーだけで集まり、新しい場所でシステム開発を進めると、多くの問題が発生します。
ましてや、商習慣も文化も違う海外において、スタートと同時に問題なく開発が進んでいくことは至難の業です。
そのため、日本と同様、エンジニアを育てていくという経営目線が日常現場の随所に溢れていないと厳しい。
自社のスタイルなどを伝えて理解を深めていくには、やはり1年近くの時間は掛かるモノです。
フィリピンでは、「教育して育てても、すぐに転職してしまう」とのお悩みをよくお聞きしますが、それは日本と同じで組織づくりの問題です。
実際弊社では辞めていく人はほぼいません。居心地のよい空間を作るだけでなく、新しい技術を学べる環境などもポイントになってくるかと思います。

以上が大事なポイントかと思います。弊社がコストメリットだけを追求したオフショア開発をお勧めしていない理由に繋がるのですが、やはり短期的な低コストだけを求めた経営スタイルは現場の空気・環境に伝染し、上手にマネジメントすることが難しいと思っています。

今後のビジョン

フィリピンの開発拠点をどんどんと盛り上げていきたいと思っています。
メディアの影響もあり、フィリピンは日本で誤解されて伝わっている部分が多く、心を痛めています。
もう一方、そこまで大きな資金を必要とせずに進出できる国であることから、ここ最近は日本の中小企業も数多く進出しています。
ですので、1社でも多くの日本企業がフィリピンでオフショア拠点を構築していくお手伝いをさせていただき、微力ながらもフィリピンと日本の架け橋になれればと思っています。
そして何よりも、技術屋として品質第一の姿勢を守り続けていきたい。それがオフショア開発・オフショア拠点でも実現できることを弊社自身が証明者となり、
かつ、お客様もサポートしていく所存です。チームマニラとして、マニラの同業他社様とも助け合いながら、 マニラが世界へのゲートウェイとしての日本のシステム開発の拠点として盛り上がっていく一助を担えれば嬉しいです。